新卒以上に厳しかった第二新卒での就活

私が就職活動をしたのは、15年ほど前ですが、当時私は公務員を目指して勉強していたので、就職活動が他の学生よりも大幅に遅れていました。残念ながら公務員試験の方は、筆記試験の結果で不合格になったので、民間企業への就活を本格的に始めましたが、すでに同期は内定をもらっているような段階でしたので、苦戦しました。もちろん公務員試験の勉強と並行して就活をしてはいましたが、どうしても公務員試験の勉強に時間をとられて思うように活動できませんでした。民間企業への就職をめざし就活を始めましたが、時期が遅かったこともあり、現役での就職はできませんでした。

 就職活動で内定をもらえませんでしたが、大学での学業は一生懸命頑張ったので、学部長賞をもらえるまでに良い成績を修めることができたのですが、一旦卒業してしまうと、当時の既卒者は転職者と同じような扱いで就活をしなければなりませんでした。そうした理由からか、わざと大学の単位を一つだけ落として留年し、新卒扱いでもう一年就活をする同期もいましたが、学費の面で親に負担を掛けてしまうので、私は卒業して既卒者として活動する道を選びました。第二新卒という存在が今ほど理解されていなかった当時では、就職する気ないから活動しなかったんではないかといったような、心無い質問をしてくる面接担当者もいました。真面目に学業に励んで卒業した者よりも、単位を故意に落として留年し新卒扱いで就活をする者のほうが有利に扱われることに理不尽さを感じました。

 私のような既卒者でも採用してくれる企業を紹介してくれる学生職業センターにも、ほぼ毎日のように通いました。交通費にも困るような状況でしたので、毎日学生職業センターに通うのは自転車で40分かけて通いました。
 そうした苦労の甲斐あってか、卒業して一年以内なら面接のチャンスをもらえる企業に出会えて、早速応募しました。書類選考と一次面接も無事通過して、いよいよ最終面接までたどり着けました。そこでは、学業の頑張りを評価して頂き、無事その会社から内定を頂くことが出来ました。

 第二新卒の方は就活をする上で新卒者以上に苦労が多いと思います。就職は縁だと思います。自分と縁のある企業を見つけ出すまで、気長に就活を続ければ、必ず自分を必要としてくれる企業に出逢えると信じて頑張っていれば結果は出せると私は思います。

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