漂白剤の種類と使い分けについて

ひとえに漂白剤と言っても、塩素系漂白剤、粉末の酸素系漂白剤、液体の酸素系漂白剤、還元型漂白剤の4つに分かれます。
塩素系漂白剤は強力な漂白剤で、黄ばみや黒ずみを除去し、白く仕上げることができます。主成分の次亜塩素酸ナトリウムは、ノロウイルスの殺菌にも効果があります。塩素系漂白剤は、水洗いできる白い布地にのみ使用することができます。ただし、すべての白色繊維に適しているわけではなく素材によっては黄変することがあるので、注意してください。何回も漂白すると繊維が傷んで劣化するので、古くなったら交換できるタオルなどが適していますね。
粉末の酸素系漂白剤は、白生地にも色生地にも使用できます。ただし、天然繊維には使用できません。パウダーをぬるま湯で溶かし目立たない部分でテストしてください。シルクやウールなどのタンパク質を含む天然繊維、草木染などの天然染料、金属を使用した衣類に使用できるのか分かりずらいです。ですので、高級生地や複雑な柄の衣類、特に大切な衣類には使用しない方が無難です。
液体酸素系漂白剤は、粉末系漂白剤よりも白さが抑えられ、幅広い色柄に使用することができます。普段の洗濯物に液体酸素系漂白剤を入れて臭いを防いだり、シミや汚れに直接使えることです。白色・有色繊維のすべてに使用できます。しかし、天然繊維は高価なものが多いので、漂白剤を使うよりも家庭で洗ったほうがよいでしょう。
還元型漂白剤は水洗いできるものであれば、すべての白物に使用できるのが大きな特徴です。他の漂白剤は天然繊維に適さないが、還元型漂白剤は使えます。白生地全般に使用できますが、色生地には使用できません。主に黄ばみの漂白で使われます。
漂白剤は、適した衣類に使うことで、効果的に漂白できます。正しく安全に使ってくださいね。