内転筋群 下肢の安定性向上

内転筋群は、大腿部の内側に位置する筋肉群の総称です。主に大内転筋、長内転筋、短内転筋、恥骨筋、薄筋が含まれます。これらの筋肉は、骨盤の下部(恥骨、坐骨)から起始し、大腿骨の内側に沿って停止します。

また、内転筋群の主な機能は、股関節の内転(脚を内側に寄せる動き)で、歩行や走行時の下肢の安定化、姿勢の維持にも重要な役割を果たします。特に、片脚立ちの際の骨盤の安定化に大きく寄与し、スポーツ活動においては、方向転換やバランス維持に不可欠です。

内転筋群の適切な機能は、膝や股関節の健康維持に重要で、これらの筋肉の弱化や不均衡は、膝の内側への過度の負荷や股関節の不安定性につながる可能性があります。

適切なストレッチングと筋力トレーニングにより、内転筋群の柔軟性と強度を維持することが、下肢の全体的な機能と安定性の向上に役立ちます。