ひとくちに家庭教師といっても、様々な種類が存在します。ざっと挙げてると、大手家庭教師会社系・学生運営系・学習塾系・直接契約系・語学の家庭教師・音楽の家庭教師…でしょうか。
大手家庭教師会社系というのは、家庭教師の派遣を専門的に行っている会社…つまりは、先ほどから挙げている家庭教師派遣会社に登録している家庭教師のことです。現在、家庭教師を利用する方法として最も多いのが、この大手家庭教師会社の利用ではないでしょうか。家庭教師のトライなどは誰もが知っているでしょう。テレビコマーシャルや広告、インターネットでも多く紹介されていますし、実際に利用の有無は別として、名前だけは知っている…という方が多い大手家庭教師会社も存在します。大手ですから、全国各地に展開している会社も多くありますし、決して全国的ではなくても、その地方で地域密着を重視した家庭教師会社も少なくありません。この大手家庭教師会社系では、料金体系が明確化されているので、費用について考える場合に判りやすいという点と、電話などでの対応が丁寧で判りやすいことが多い…というのがメリットでしょうか。
学生運営系というのは、有名大学に通う大学生が、大学内で家庭教師を募って依頼主宅に家庭教師を派遣する組織のことを言います。学内での募集となりますから、もちろん派手な宣伝等はありませんし、正に「知る人ぞ知る」という部分もあるのですが、広告費などがあまりかからないのもあり、比較的仲介料も安く、リーズナブルな費用で家庭教師を依頼することが可能となっています。ただ、悪いことを考える輩も残念なことに多いですから、学生運営系に依頼をして紹介してもらった家庭教師と面接する場合は、必ず学生証を見せてもらうようにした方が良いですよ。
学習塾系というのは、学習塾が、自社のテキストやワークなどの教材を利用して家庭教師を派遣する家庭教師派遣会社のことを言います。既に教材が指定されているため、それらを購入したりする必要もありますが、学習塾とほぼ同じように学習指導を進めていくことができますし、指導の質は高いと思います。また、その学習塾に通っている生徒が、プラスαで家庭教師も利用したい場合などは、同じテキストを利用することができるので楽ですよね。ただし、利用する場合は、利用する教材を一度見せてもらって、中身を確認した方が良いですし、テキスト代も必ず確認して下さい。
直接契約系というのは、最近は、主にインターネットを介した家庭教師紹介サービスのことです。家庭教師の紹介を生業としている会社も最近は多いようですね。この場合は、この会社が家庭教師を所有しているのではなく、あくまで家庭教師を紹介するだけのサービスを行っているんですね。ですから、依頼を受けて、家庭教師を紹介したものの、契約するかどうかは家庭教師と直接やりとりを行うことになります。紹介してもらったものの、「ウチの子供に合わないなぁ」などと契約をしたくない場合は、契約する必要はありません。もちろん、契約をするしないに関わらず、家庭教師紹介サービス会社に対しての仲介料は支払わなければなりませんけどね(仲介料については、家庭教師紹介サービスによって異なりますので、事前に必ず確認して下さい)家庭教師紹介サービスは、依頼主の希望を基に、その家庭や子供に合った家庭教師を紹介してくれますが、状況によっては依頼主の希望が全く活かされていない場合がありますし、家庭教師に対して、遅刻・欠席してしまった場合の対処、契約期間、報酬(給与)…などの契約内容をはっきりさせておくことが大切です。
語学の家庭教師というのは、英会話などの語学を専門的に教える家庭教師のことです。このような専門的な家庭教師の紹介や派遣を行っている家庭教師派遣会社や家庭教師紹介サービス会社も存在しています。英会話教室に通う代わりに、自宅で英会話を教えてもらいたい方が利用します。英語以外にも、フランス語や中国語などの他の外国語の学習指導を行ってくれるところもありますし、複数の語学を指導できる家庭教師も存在しています。
音楽の家庭教師というのは、よくあるのがピアノの先生が自宅を訪問して、自宅にあるピアノを使って指導してくれる…というタイプの家庭教師です。基本的に、ピアノ教室というのは1対1で行うことが多いと思うのですが、その個人レッスンを自宅で行うことができるのが大きな魅力となっています。もちろんピアノだけでなく、バイオリン・フルートなどの楽器や、なかには声楽を指導してくれる方もいらっしゃるようですよ。