漁師に聞いた話。
ある時期増えすぎた猿を駆除する山に入った。
殺した猿の片腕を切り落とし証拠として腰の紐にくくりつけて持ち帰る。
山を下りて紐をはずすと切断された腕が互いに手をつないでいることが何度かあった。
子供の頃の話。
冬の夜に山火事があり野次馬根性で表でた対岸の山頂風に揺れる木の上にちょこんと座っている人影を見た。
親父に聞くと天狗だろうと答えた。
ちょっと前の話。
はさイノシシを獲るために仕掛けた折を見に行くとしかがかかっていた。
頑丈な檻の中で腹を裂かれ内臓を食い尽くされて死んでいた。
その人に聞いた話。
ラジオを流しながら枝打ちをしていると藪の中から一人の男がのそりとを入れてきた。
それは何だラジオを指差してそんなこ ラジオに決まってるだろうと答えるとそうかそれがラジオというものかなどと独りごちて藪の中へ消えた。
男の世界は普通だったが見たこともないようなフォローを身にまとっていたそうだ。