虫は車に引き寄せられることがあるのは、虫の行動特性によるものです。
例えば、夜間には電灯の周りに羽虫が集まることがあります。
それは、虫が肉眼では見えない紫外線を感知し、それに集まっているからです。
暗闇の中では、電灯が発する紫外線が虫にとって目立つものになり、それに集まってきます。
また、羽虫は鮮やかで濃い色彩を感知できるため、餌や繁殖地の場所を見つける際に重要な判断を行います。
虫にとって目立つ色としては、白や黄色などがあります。
これらの色は、虫の色彩感覚を刺激し、さらに紫外線を多く反射するため、虫が集まりやすいと言われています。
一方、黒などの紫外線を吸収して目立たない色は、虫が寄りつきにくいと言えます。
車に虫が付着する主な原因の1つは、高速での走行です。
特に高速道路では、車体に虫の死骸が付着することがよくあります。
例えば、80km/h程度で走行中に、虫がバンパーやフロントガラスに当たって付着することがあります。
速度が速いほど、虫との衝突の勢いも強くなりますので、特に車の前面部分はより汚れやすくなるのです。